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作詞の教科書(仮) 2.0 (その前に)詞先か曲先か

具体的な作詞の話に入る前に、一点整理しておくべきことがある。第1章でも確認した通り、歌詞というのは「歌」のためにあるわけで、つまり歌のメロディに対して歌詞というのが存在するのだが、実際の工程としてこのメロディと歌詞のどちらが先にできるか、という問題がある。
 一見、これまでの「歌のために歌詞がある」というテーゼからは当然、先にメロディが存在しているように思われるのだが、必ずしもそのようなことはない。文字としての歌詞そのものにも、歌というものに対しての作詞家からの要求、ないしは返答を十二分に表現することができるのだ。いや、むしろある意味ではこちらのほうがより本質的に歌のための歌詞というものがつくれる、とさえいえる場合もあるだろう。
 以下では、作詞の具体的なステップに関して「詞先」「曲先」ごとに検討する。また、どちらにも共通するいくつかの工程について確認する。

 「詞先」とはメロディよりも先にテキストとしての歌詞を書く、という方法のことである(以下、詞先という言葉はこのような意味で使用する)。まず作詞家が詞をかき、それに対して作曲家がメロディをつけるという流れになる。かつては、歌謡曲などではこのスタイルで曲がつくられることが多かったが、現代ではあまり採用されていない。理由は様々あり、それに関しては実際に詞先の方法論のところで随時説明するが、このやり方そのものが時代遅れになったわけでは決してない。

 「曲先」は逆にメロディが決まっており、そこに歌詞をつけるというパターンだ。現代の作詞家の仕事としてはこれが非常に多い。基本的には作曲家からメロディや楽譜、仮歌詞(ラララ、などで歌われている場合もある)をもらいそれに歌詞を当て書きすることになる。

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